佐々木直彦の i to B ブログ

ビジョンを語る、ビジョンを聴く

いったい自分は何者か。自分のやりたいことは何なのか。どうすれば、やりたいことが実現でき、人の役に立てるのか。

ひとはみな、自分というものに強い興味、関心があるものだと思います。
しかし普段は、「あまり自分のことを考えたり話したりすると、独りよがりといわれかねない、もっと人の立場にたって考え、行動しなくては」と自制して、どこかで、自分本位にブレーキをかけてしまう。
それが、大人というものなのかもしれません。

しかし、人を幸せにするために継続的に何かをしている人の多くは、自分のやりたいことを生かしてそれをしています。
自分自身が、幸せな状況でなければ、人を幸せにすることはできません。
ですから、自分のやりたいことは何なのか、どうすればできるのか、を整理することは、正々堂々としていいことなのです。


ところが、場をつくって、いまは自分のことを思い切り考えていい、と割り切ることで、はじめてそれができる人は大変多いです。
自己を肯定し、それが人のためにもなる、と感覚的にもロジカルにも納得できる思考が鍵になります。
目の前に、自分を掘り下げ、やりたいことを実現できるのに役立つ〈質問〉があり、いい意味で自己本位な状況にさせてくれ、モチベーションをあげてくれるガイドがいる、ということが重要なのだと思います。

セミナーの場合、講師(ファシリテーター)は、もちろんガイド役です。
しかし、じつは、ビジョンをプレゼンするときにその場にいるすべての人が、すごいパワーを持ったガイドになりえます。

これまで、ビジョンを作り込むワークショップをやってきましたが、ビジョンのプレゼンが終わった後、普段から聞き上手だと思える人たちが、よく同じことをおっしゃいます。

「聴くことの大事さがわかった」と。

これは意外でした。なぜなら、そんなことは元々わかっているはずの人たちですから。
自分でプレゼンした人はみな、プレゼンしないときは聴く立場に回ります。そして、聴く時間の方がずっと長くなります。
一人の人の深いところから出てきたビジョンというものは、聴くに値します。深く腹に落ちてくることもありますし、目が開かれるような驚きがあったり、感動的なことも少なくありません。
聴く人は、自然にリスペクトの気持ちを持って感想を話したり、アドバイスや情報提供をしようという気持ちになります。
参加者のそうした姿勢は、何ともいえない場の空気を創りだします。

そして、最後の最後で、プレゼンしたビジョンはもう一段ブラッシュアップされ、実現へ向けて貴重な情報やアイディアが得られ、それが共有され、そこにいるみんながビジョンの実現をイメージできる、ということが起きるのです。
そのとき、ビジョンは、もう一人のものではなくなっています。

「聴く」は、限りなく豊穣な世界

ビジョンを語り合う場で、人はあらためてそれに気づき、だからこそ、真摯でピュアな語りの大事さ、それができるようになるプロセスの大切さを知ることができるのかもしれません。

2011年、〈プロデュース〉のノウハウを使ってビジョンを作成するセミナーをやります。

〈プロデュース〉で未来図を描こう!
自信と行動が生まれるビジョン作成2日間プログラム


プロデュースの思考プロセスをつかって「やりたいこと」を再整理をしていきますが、自分の原点を確認し、未来を描いていく作業を楽しみながらやっていけます。
曖昧だった自分の未来図が明確に見えてきます。すでに自分の描いていた未来像が、格段にスケールの大きなものになっていったりもします。

そして、人の協力も得て未来が拓けていくイメージが現実感を伴って湧いてきます。
自分と関わる人たちの幸せな姿、社会が今よりよいものになっていくありようも目に浮かんできます。

この過程の豊かさは、きっと想像を超えたものになると思います。