佐々木直彦の i to B ブログ

20年後、東京の街の風景はどうなるだろうか

真夏の六本木を歩いた。
ミッドタウン周辺からヒルズ周辺まで。
六本木は、プロデュース能力セミナーを初めて取り入れていただいたお客様企業の地元でもある。

東京商工リサーチの「社長の住む街」調査2014で、六本木は全国5位。1679人の社長さんが住んでいるという。2003年の調査では、六本木は88位で285人だったそうだ。このランクアップは、街の新しいシンボルであるミッドタウンや六本木ヒルズに住居スペースがあることと大いに関係しているだろう。満員電車も道路の渋滞も、経営トップがより都心に住むことの正当性を強めているかもしれない。
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空間プロデューサーの杉浦幸さんによると、街の再開発を手がける時は、〈風が緩やかに抜けていくような曲線のある小径〉と、〈停泊できるスポット(ベンチとか、オープンカフェとか)〉をつくることが大事だそうだ。
いまの六本木には、それがちゃんとある。
緑も多い。ビルのすぐそばに公園のような空間がある。昼に乳母車を押して散歩する奥様達の姿が風景に溶け込んでいる。ビジネスと生活が自然に融合しているシンボルのようだ。

この風景は、20年後どうなっているだろう?

新しいビルは利益を生み出す魔法の杖だと思う。それは多くの企業を支え、結局、私達はその恩恵にあずかっていると言えるだろう。
再開発が進む東京都心への集中は、経済効率を高めているように見える。しかし、安易に流れていないだろうか?
地方から人がいなくなり、都会では満員電車でパニック障害が増えている。パニック障害になった人の3人に2人はうつになる。家賃は高く、家は狭く、コンクリートで固めた土地はヒートアイランドだ。優秀な社員を抱えているはずなのに、大企業では、仕事が面白いという社員は、20年前に比べて明らかに減ったように見える。
ICTの技術が日々進歩しているのに、それでもなぜ、都心への集中が解決しないのだろうか?
都心の街は、どんどん綺麗になっている。
だが、日本の少子高齢化ペースは、近いうちに人口減少を一気に加速させる。ある閾値を超えた時、街の風景はどうなるだろうか。

私は企業のなかにプロデューサーを養成する仕事をしている。
今、企業では、ほんとうに多くの優秀な人材が、潜在能力を眠らせたまま、自分のやりたいことを封印して忙しく目の前の仕事をしている。これではチャンスを逃してしまう。
しかし、やりたいことを生かしてよいのだと思考をチェンジし行動を起こすと、その人の周辺に変革が起きる。それは希望を生みだす。売上も上がる。その過程で、人は、社会にハッピーになる人を増やしていく。彼らは、そのことを、仲間たちと喜び合う。彼らは、それまでの自分が信じられないくらい新しい人脈をつくりだす。そして、彼らは組織の中で頼られる存在となり、キャリアアップしていく。実際に、多くのビジネスパーソンが、そういう転換を果たしてきた。人間の持っている力はとても大きい。
彼らが動き出せば、きっと日本は変わると思う。

ビジネスパーソンが自分を生かし、未来のために動き出す時は、いま、なのではないかと思う。