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チャート解説

ビジョンと目標の違い

ビジョンと目標の違い・説明図

 ビジョンとは、「現状からは飛躍しているが実現を信じることのできる未来像を魅力的に表現したもの」である。  ビジョンが目標と違うのは、具体的計画への落とし込みがロジカルにはできない点にある。目標は達成した状況が具体的である。達成へのプロセスも、具体的に設計しやすい。なぜ、こういうプロセスをデザインしたのかというロジカルな説明もしやすい。達成へのスケジュールも立てやすい。

 一方、ビジョンは、未来のイメージを豊かに描くことはできるが、細部はあいまいである。ビジョン実現のために何をしなくてはならないかについては、様々なオプション(選択肢)が考えられ、そのどれが最もよいと感じるかは、人によってまちまちだということが起きやすい。ビジョンは行動と思考の方向性は規定するが、成果の細部までは限定せず、また、成果を出す方法論についても限定しない。

 したがって、ビジョンは、管理・統制や計画的実施による成果の積みあげといったことには向いていない。

 しかし、ビジョンは、長期的に組織を一定の方向に導こうとする際は非常に有効に働く。顧客や取引先、株主、地域社会、マスコミ関係者など、組織外のステークホルダーにとっても、ビジョンは強力なメッセージとなる。また、組織内でも、価値観の共有化、変革の推進、事業の創造などに有効である。

 ビジョンは、社員に夢を提供し、夢に向かって何かをしようという意欲を高める役割を果たす。若い社員たちほど、魅力的なビジョンに敏感に反応するのは、そのためである。