コンサルタントの事件簿

五百円玉をめぐる夢実現の話

rainynight

何となくなのですが、五百円玉が好きです。
3ヶ月ほど前、小銭入れの中が5百円玉ばかりになったら美しいだろうな、というイメージが湧きました。

子供のような他愛のない思いつきです。

それから、小銭は何度も出ては入り、入っては出て・・・五百円玉も必要な時は使いました。

そして3ヶ月あまり。ふと、スーパーのレジで小銭入れの中を見ると、

五百円玉が五個と、一円玉が一つ。

一円玉が1つ残っているところに妙なリアリティがあって、かえって、これで、あのイメージが現実になった、と思えました。
6個の小銭が並んだ景色は美しく、おーっ、という感じでした。

こんなことも、一つの夢実現、だと思います。
いつも意識していたわけではありません。しかし、頭のなかのどこかでイメージしていなかったら、こんなことにはならなかったでしょう。

「こうなればきっと美しい」という他愛ないビジョンが不意に現実となったとわかったとき、ちょっとした驚きがありました。それは、密かなエンタテインメントでした。私はその瞬間を楽しみました。

この出来事は、ビジョンの力を感じさせてくれました。
偶然の力を信じて、いつかこうなるとおもしろいな、という思いが潜在意識の中にあると、実現するのです。

しかし、いっぽうで、やるべきことを実現するときの目標の力も、あらためて思い出させてくれました。

かりに、いつまでに五百円玉をいくつためるぞ、と目標を決めていたら、五個くらいなら、ずっと早く簡単に貯まったはずです。時間との勝負をしたいとき、計画をたて、計画通り事を運びたいとき、目標は、やはりとても大事だ、と思えました。

目標はビジョン実現に向かうプロセスの1点。

マネジメントの世界では、こう、目標とビジョンの関係をとらえて、「目標」「ビジョン」を、よい成果を生みだすために活用します。

しかし、そういう世界とは違う「遊びの世界」もまた、人生にはあっていいのだと思います。
たとえそれが、単純な思いつきに過ぎなくとも、密かに思い続けられたことが実現すると、人は十分に幸せになることができますから。

(佐々木直彦)