はじめに：「今の会社だけでいいのか？」という問いが生まれたら
40代後半から50代にかけて、多くのビジネスパーソンが「このままでいいのだろうか？」という思いに直面します。
✔ この先、会社に必要とされ続けるのか？
✔ 定年後、自分にできる仕事はあるのか？
✔ 転職や副業、独立…自分に現実的な選択肢はあるのか？
そんなときに知っておきたいのが、エンプロイアビリティという考え方です。
エンプロイアビリティとは？
エンプロイアビリティとは、「雇われる力」のこと。
これは、いま所属している会社に限らず、どこにいても必要とされるための力です。
この力は、次の3つの視点から整理できます。
1. 今の会社に雇われ続けられる力
目の前の仕事に責任を持ち、成果を出す。
組織の中で信頼される人であること。
これは社会人としてのベースともいえる力であり、会社の中での立場を安定させるためには欠かせません。
しかし、これは最低限の土台に過ぎません。
この先、環境が変わったときにも対応できるよう、視野を広げておく必要があります。
2. 良い条件で転職できる力
つまり、「今の会社を出ても通用する力」があるかどうか。
たとえば――
✔ 特定の業務に依存しすぎていないか？
✔ 業界内で通用する実績を積んでいるか？
✔ 外の世界とつながる経験や人脈があるか？
今の職場でどれだけ成果を出していても、外では“通じない”スキルもあります。
だからこそ、市場価値を意識してキャリアを設計することが大切なのです。
3. やりたい仕事をやり続けられる力
エンプロイアビリティの最終形は、「自分の意思でキャリアを選べる」こと。
・得意なこと
・やっていて楽しいこと
・人の役に立つこと
この3つが重なる領域に、自分らしい仕事のヒントがあります。
それを育てておけば、定年や役職の終わりが来ても、新しい選択肢が残り続けます。
「どこでもやっていける人」は、自分の人生を選べる人
実は、「どこでもやっていける人」は特別なスキルを持った人ではありません。
共通しているのは、次の3つの力をバランスよく育てていることです。
- 今の場所で誠実に働く力
- 外の世界を見据えて準備する力
- 自分の未来を主体的に描く力
会社に頼らなくても生きていける自信は、キャリアに安心感と自由をもたらしてくれます。
おわりに：あなたのキャリアは、あなた自身のもの
会社に人生を預ける時代は終わりを迎えています。
でも同時に、「自分でキャリアを選び、育てていける時代」が始まっています。
あなたがどんな50代、60代を生きたいか。
その問いに向き合うことが、真のエンプロイアビリティを育てる第一歩なのです。
