コンサルタントの事件簿

「わがまま」「独善」もプロデュースのエネルギー

人は誰も、「これはやるべきことだし、やりたいし、実現すれば素晴らしいことが起きる」と確信できれば、限りないエネルギーが湧いてくる。その思いが、やってやろうというモチベーションを維持し、いろいろな工夫を生みだし、協力者を何としても捜しだそうとする意欲の源泉になる。「なんとしてもこの夢を実現したい」という意欲が失われたとき、プロデュースは非常に挫折しやすい。つまり、感覚的にも論理的にも、自分のなかでプロデュースを正当化し、自分自身の「やる気 […]

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モチベーションの創造

「この方法で壁を打ち破ってやろう」というアイディアは、プロデュース思考の核である。アイディアがあるから、ビジョンの実現を信じることができる。だが、アイディアだけでは足りない。アイディアがあり、しかも、それをなんとしてもカタチにしてやろうという気持ちを持続させられるからプロデュースはカタチになる。仮にいまはアイディアそのものが欠けていたとしても、実現したい未来を実現するために、何としてもアイディアをひねり出してやろう。アイディアのある人を […]

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「不確かさ」を乗り越えるために

プロデュースには、やってみなければわからない要素が必ずある。「本当にできるのか」という疑問は、自分のなかにも、プロデュースに参加してくれる人々の間にもありうる。そういう「不確かさ」のなかで人を説得し、いっぽうで自分のモチベーションを維持し、「不確かさ」を乗り越えて先に進んでいかなくてはいけない。したがって、プロデュース思考は、湧いてきたアイディアが、本当にやるべきものなのか、自分は本当に「やりたい気持ち」を持ちつづけられるのか、本当に人 […]

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自分一人ですべてを考える必要はない

プロデュースの構想は、すべて一人でやらなくてはいけないわけではない。たとえば、製品開発のアイディアと技術を持っているエンジニアが、販売やプロモーションを含めてビジネスとしての組み立てを任せられるビジネス・プロデューサーを連れてきて、プロジェクト全体の設計とコントロールは任せて、自分自身はプレーヤーとして思いきり力を発揮するということでも、まったくかまわない。信頼できるビジネス・プロデューサーと組めるということが、ノウハウ的にも心理的にも […]

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思い描いた未来の実現方法

プロデュースは、問題解決の方法でもある。しかし、プロデュースの発想は、「問題を引き起こしている原因を突き止め、それをつぶすことによって問題解決する」という合理的問題解決の発想とは違う。プロデュースは、問題の原因が何かは一応考えるが、それにはこだわらず、実現したい未来をどうやって創っていくかに強く目を向ける。そして、現実とのギャップを埋めるアイディアを考えだす。そして、アイディアをカタチにし、思い描いた未来を実現させてしまう。その過程で、 […]

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反対多数でも実行できると考える

何かを変えようという場合でも、何かを創造しようという場合でも、プロデュースは、プレゼンの際に、「誰もが納得できる方法」を示しきれないものだ。過去の事例や他社での成功を示せれば、相手を納得させやすい。しかし、新しいことを仕掛ける場合には、示そうにも、ぴったり合った事例を示せないケースは多い。したがって、会議の参加者のなかには、失敗した場合の混乱やコスト面のリスクといったマイナス要素しかイメージできない人が出てくる。だから、必ず多くの関係者 […]

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心に湧き起こる感情や直感を重視する

プロデュースは、自分の感情や直感、ひらめきを積極的に肯定して構想を進めていくものである。自分を肯定し、自分がやりたいことを追求する。自分を生かしてできること、自分が納得できること、自分が楽しいと思い、喜びを感じられることをイメージする。それを自分だけでなく周囲にとっての価値に転換する方法を考える。このことが重要なのである。ロジカルに考えるのは望ましいし、人を説得するために役立つ参考データが豊富にあるのも、もちろん望ましい。だが、それが思 […]

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論理的に飛躍した発想を肯定する

プロデュースには、「もしこの方法で実行したら、こうなる」「彼にこの役割を任せるとこういうことになる」と、仮説を立ててはシミュレーションし、未来への道筋をイメージしていく、という思考の繰り返しが必要である。シミュレーションには、プロデュースが進行する過程で自分と協力者たちにどんな感情が湧き起こるかという想定も含まれる。そして、できる限り、感動が生まれ、エンタテインメント性があるように進めようと考えたい。プロデュース思考は、自分を含めて、プ […]

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プロデュース思考の全体像③

Ⅲ. VALUE プロデュースはどんな価値を生みだすか 鍵になる質問(6)大義名分は何か(なぜ、このプロデュースが必要か)(7)付加価値は何か(どのような波及効果が生まれるか)プロデュースの正否は、プロデュースに協力してほしい人を口説けるかどうかにかかっているといっていい。資金を出してもらうべき人。決定のゴーサインを出してほしい人。一緒に考え行動してほしい人。専門能力を貸してほしい人。応援してほしい人。こういった、プロデュースの(未来の […]

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プロデュース思考の全体像②

Ⅱ. STRATEGY どんな方法によってプロデュースを実現するか 鍵になる質問(3)「コアテーマは何か(突破口を開く鍵となるアイディアは何か)」(4)「自分に何ができるか(自分の果たす役割は何か)」(5)「誰に何をやってもらうか(誰にどんな役割を担ってもらうか)」プロデュースには、実現に向けて、どうすれば壁を突破できるかという問いに答えを出す戦略的な要素がなくてはいけない。これを切り札にできるから実現するのだ、という戦略や方法論をしっ […]

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プロデュース思考の全体像①

未来へのストーリーを描き、プロデュースの実現に向けた条件を整備していくには、次の三つについて答えを出す必要がある。Ⅰ. ビジョン(VISION)自分の欲求・動機と実現したいビジョンは何かⅡ. 戦略(STRATEGY)どんな方法によってプロデュースを実現するかⅢ. 価値(VALUE)プロデュースはどんな価値を生みだすかこれら三つと、Ⅳ. ストーリー(STORY)をあわせた四つの要素が、プロデュース思考の根幹になる。VISION、STRAT […]

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未来へのストーリー

プロデュースのはじめには構想がある。構想とは、実現までのストーリーである。実現したいことを描き、実現の方法を考え、実現への手順を組み立てることで、ストーリーはできあがる。この場合のストーリーは現在から未来へ向かってのストーリーであって、本当に現実になるかどうかはわからない。つまり、ストーリーは、「こういう流れをつくりたい」とか、「こういうことを起こしたい」とか、「こんなことが起きる可能性もある(そうなればプロデュースはすごい影響力を持つ […]

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