人はなぜ「囚われの思考」におちいるのか
世の中には、「最低限、人の迷惑にならないようにしなさい」という教えがある。これはきわめて、基本的なモラルである。親を大切に、家族を大切に、お世話になった人に義理を欠かさないように、というモラルもある。そして、決められた社会のルール、人と約束したことを守る人がまともな人だ、というモラルもある。効率が良くなった組織や社会では、できあがったシステムを、お互いに乱さないようにすることがルールとなっていく。また、秩序を維持するという観点から、組織 […]
世の中には、「最低限、人の迷惑にならないようにしなさい」という教えがある。これはきわめて、基本的なモラルである。親を大切に、家族を大切に、お世話になった人に義理を欠かさないように、というモラルもある。そして、決められた社会のルール、人と約束したことを守る人がまともな人だ、というモラルもある。効率が良くなった組織や社会では、できあがったシステムを、お互いに乱さないようにすることがルールとなっていく。また、秩序を維持するという観点から、組織 […]
「新しい何かを創りだす」行為であるプロデュースは、問題解決の観点から、非常に重要な意味を持っている。問題解決の考え方として、もっとも基本的でポピュラーなものは、「発生した問題には、必ず原因があり、その原因を突き止めて合理的対策を講じれば、必ず解決できる」というものだ。これは、「合理的問題解決」と呼ばれる考え方で、ビジネスの一線では、この考え方が広く普及している。解決方法を論理的に説明しやすく、会議の場で多くの人の合意をとるときにもスムー […]
新しい何かを創りだす(「何か」はモノではなく状態でもいい)ことを幅広くプロデュースととらえる考え方は、いまや、さまざまな業界や職種に広がっている。新規事業をプロデュースする専門家は、ビジネス・プロデューサーと呼ばれるようになった。社員が、新規事業開発担当として、社員のままビジネス・プロデューサーになる場合もある。いっぽう、プロフェッショナルとして、クライアント企業から事業のプロデュースを依頼されたり、複数の企業がタイアップすることによっ […]
プロデューサーとは、プロデュースを行う人である。プロデューサーという言葉は、もともとテレビなどのメディア業界や広告・イベントなどの業界、そして映画や音楽などエンタテインメントの業界で、製作(制作)責任者を指す呼称として使われてきた。つまり、プロデューサーは半分は職種の名前であり、半分は役職を表す呼び名だったといえる。テレビ局のプロデューサーは、制作セクションの部長級を指すことが多く、実際に文字通りプロデュースの仕事をしているケースはもち […]
プロデュースのスタートにはビジョンがある。ビジョンは、実現したい未来のイメージである。ビジョンが魅力的で、ワクワクドキドキするものであるほど、人々の共感は集まる。それ以前に、ビジョンを描いた自分自身のやる気と元気がパワーアップする。だから、魅力的なビジョンは実現しやすい。なぜ、そのビジョンなのか、なぜ、そのプロジェクトなのかという背景には、必ず「自分に特有の事情」がある。したがって、プロデュースは、その中心にいるプロデューサーの個性が大 […]
一つのビジョンのもとに、人々の力を借りて「新しい何か」を創りだし、現状を変えることそれがプロデュースである。もっとも自分らしい仕事を自分の手で生みだし、その仕事によって、自分と関係する人々、あるいは広く社会に対して価値あるものを提供する。そして、同時に、自分自身の人生、キャリアを切り拓いていく。こうした生き方を実現することは、周辺世界と響きあいながらプロフェッショナルになろうと志向する人々にとって最大のテーマであり、夢である。専門性を磨 […]
転職にせよ、独立にせよ、社内での異動や就業形態の変更にせよ、新しい状況に転換するときに、もっとも気になるのは「その後の収入」だろう。もっと言えば、いまより上がるのか下がるのかである。転職や社内での異動なら、どういうポジションが与えられるかということも問題になる。やりたい仕事ができて、納得できる処遇が得られれば言うことはない。しかし、そうではないときにどう考えればいいか。人材マーケットには、能力やキャリアによる処遇の「相場」がある程度でき […]
雇われつづけるためのエンプロイアビリティ。好条件で転職するためのエンプロイアビリティ。この二つの観点のほかに、もうひとつ、エンプロイアビリティを考えるための重要な観点がある。それは、やりたい仕事をやりつづけるためのエンプロイアビリティという、三つ目の観点だ。ひとつの組織に雇われつづけてもいい。転職を繰り返してもいい。独立自営となってもいい。とにかく自分がやりたい仕事を見つけ、それを長期にわたって磨いていくことができれば、専門能力も高まる […]
エンプロイアビリティの二つ目の観点は、好条件での転職を可能にすることだ。プロ志向のビジネスパーソンたちはもともと、この観点を強くもって仕事をしてきた。個人の力が事業を左右するような業界では、高い報酬を払っても価値ある人材を引き抜くことができれば、他社に対して優位に立つことができる。野球でもサッカーでも、プロスポーツの世界では、それは昔からの常識だった。プロスポーツでなくとも、実績をあげた外資系企業のトップには「引き抜き」のオファーなど、 […]
エンプロイアビリティには、三つの観点がある。一つめは、所属している組織に雇われつづけるためのエンプロイアビリティという観点だ。これは、どんな時代でも、ビジネスパーソンにとって基本的な観点である。ひとつの組織のなかで、長期にわたって、いい仕事をしつづけていくことができるなら、やはりそれは幸福なことだと言えるだろう。アクティブに考えれば、自分がいる会社の事業に貢献し、会社をもっといい会社にしていくために仕事をするには、雇われつづけなくてはな […]
エンプロイアビリティの基本になるのは、次の4つの能力である。 専門能力自己表現力情報力適応力 1の専門能力は、自分が何をもとに仕事をするかという基本のなかの基本で、これがなければエンプロイアビリティはうまれない。特定の領域に関する知識のたしかさや、問題解決する際の創造性、論理性、人間関係能力もふくめた腕のたしかさは、高いエンプロイアビリティの基盤になる。経験・実績・キャリアも、専門能力があってはじめて、つくっていくことができるものだ。 […]
いざというとき、納得できる転職ができるのか。独立して仕事をやっていける能力があるか。自分の能力は、会社の名前が変わっても通用するものなのか。そもそも、自分には、生活していく方法が他にもあるのか。 これらのことが、すべてのビジネスパーソンによって一大テーマになった。自分の働く会社が、ある日突然経営破綻したり、合併や買収によって事実上まったく異なる会社になってしまったり、あるいは、リストラによって退職を迫られるということが、いつ起きても不思 […]