自分の蝶を放て!

ワンシート企画書の罠

ビジネスプロデューサーの育成をしていて、これはちょっと考えないといけないな、と思うことがある。 それは、「ワンシートで提案書をまとめるのが重要」という企業のカルチャーだ。 企画書は一枚にまとめよ、という企業はたくさんある。意思決定者は忙しいので、提案は簡潔にわかりやすくしよう、という趣旨からはじまったことである。たしかに、一枚にすれば書類整理もしやすい。 さまざまな要素を一枚にまとめるのは大変だから、一枚なら大きい紙でもよい、ということ […]

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20年後、東京の街の風景はどうなるだろうか

真夏の六本木を歩いた。 ミッドタウン周辺からヒルズ周辺まで。 六本木は、プロデュース能力セミナーを初めて取り入れていただいたお客様企業の地元でもある。 東京商工リサーチの「社長の住む街」調査2014で、六本木は全国5位。1679人の社長さんが住んでいるという。2003年の調査では、六本木は88位で285人だったそうだ。このランクアップは、街の新しいシンボルであるミッドタウンや六本木ヒルズに住居スペースがあることと大いに関係しているだろう […]

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どうすれば会社は変わるのか

どうすれば会社は変わるのか 答えはいくつかあります。 その一つが、プロデューサーを育成すること。 プロデューサーはビジョンを描き、プランをつくり、一緒に考えたり動いたりしてくれる人を巻き込み、しかるべき人に提案して、実行できる状況を創りだしていきます。そして結果を出します。 新しい商品サービスを生みだしたり、会社の抱えている問題を解決したり、変革を起こすには、プロデューサーが必要なのです。 〈プロデューサーが1つ、新しい成果をカタチにす […]

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プレゼンに勝つ「答え」の出し方 4つめの謎のXとは

うれしい話がありました。 ある大手企業の営業幹部Aさん。 4社競合で、プレゼンに勝ったと。 詳しくは書けないのですが、お客様はこれまで取引してくれなかった大手Z社、競合相手はみな実績ある一流どころ。 プレゼンの前日、私は、全く別のテーマでAさんとディスカッションしていました。Aさんは、やりたいこと(それは是非とも実現して欲しいこと)があるのですが、実現への道筋を明確に整理できないでいましたので、こういうことじゃないですか? と絵を描いて […]

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ライブなライブな授業終了

3年前から、デジタルハリウッド大学大学院で「プロデュース能力開発演習」という授業を担当しています。 これが先週終わりました。 今年は、新しい試みをやりました。 受講者は60人ほど。全員に1冊のアナログなノートを買ってもらいます。そして、ノートを使って、自分のやりたいと思っていることが、誰の役に立つのか、考え、人に語り、アイディアやアドバイスや様々な情報を得て、8回の授業の中で、それを進化させていくのです。 デジタルハリウッド大学大学院は […]

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花娘たちのプロデュース、何かやらなきゃ!

東北の温泉町で3人の花娘に出会った。 秋田県鹿角市の古代遺跡「ストーンサークル」のすぐ隣にある花畑で、朝靄のなか、毎朝5時から手入れ作業に汗を流している。 0.4haの土地に、40種類の色とりどりの花が咲いている。 花娘たちは、おしゃべりしながら枯れた花を取り除き、水をやり、時期に合わせた植え付けをてきぱきとやっていく。 作業時間は毎日ちょうど1時間。米屋、八百屋、電気屋。3人とも、商売があるから、6時になると、さっとそれぞれクルマで帰 […]

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五百円玉をめぐる夢実現の話

何となくなのですが、五百円玉が好きです。 3ヶ月ほど前、小銭入れの中が5百円玉ばかりになったら美しいだろうな、というイメージが湧きました。 子供のような他愛のない思いつきです。 それから、小銭は何度も出ては入り、入っては出て・・・五百円玉も必要な時は使いました。 そして3ヶ月あまり。ふと、スーパーのレジで小銭入れの中を見ると、 五百円玉が五個と、一円玉が一つ。 一円玉が1つ残っているところに妙なリアリティがあって、かえって、これで、あの […]

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阪神タイガース能見篤史のビジョナリーなメッセージ

4/13のプロ野球で、二人の投手が試合後に対照的なことを言った。 一人は楽天の田中将大、もう一人は阪神の能見篤史。 日本ハムの斎藤佑樹との因縁の対決を投げ勝った田中は今季3戦目にして初勝利。「一つ勝っても、次も勝たないと意味ないのでがんばります」 いっぽうの能見は、今季2勝目。「長いシーズン、これから、いいときも悪いときもあるでしょうけど、最後にみんなで笑えるようにしたいので応援よろしくお願いします」 二人とも勝利投手としてのインタビュ […]

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仕事にかかる前のペンシャープナー

 本日は、「ペンシャープナー」という、誰にでもできる仕事前に思考を整える方法について。  ペンシャープナーというのは、ペンを磨くもの、ペン先を鋭くするもの、のことです。  しかし、違う意味で使われることもあります。  ノンフィクション作家の野村進さんは『調べる技術・書く技術』という本のなかで、ペンシャープナーについて、これから一仕事(ノンフィクションライターだから原稿を書くとか、書くために考える仕事)するまえに、いい文章を読むとスッと仕 […]

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熱クー(4) フィールドワーク

 熱クー第4弾は、フィールドワークが、熱く語るための基になる「自分のオンリーワンなネタ」をつくる、という話しです。  熱く語るためには、「私はこうなんです」と、しっかり言えることが大事です。たとえそれが、世のため人のために何かをするという話であっても。  「私」が軸になった話が入っていないと、会社の未来を左右する新規事業や変革の提案でも迫力がでませんし、人の心を動かせません。  さまざまなビジネスプラン作成のお手伝いをしてきましたが、こ […]

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熱クー(3) プロフェッショナリティとビジョン

 「熱き心とクールな頭のつくり方(略して「熱クー」)」の第3弾です。  今回は、プロフェッショナリティとビジョンが合わさると、魅力的な熱い語りを生み出すという話です。  プロフェッショナリティとは、特定の分野でしっかり飯が食えることをいいます。  ただ飯が食えるだけでなく、専門能力を生かし、誰にもできない仕事をして人に価値提供し、認められているというニュアンスが、この言葉にはあるといえるでしょう。  だから、プロフェッショナリティを持っ […]

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人を幸せにする「素敵な自己満」

先週金曜日、写真家の佐々木啓太さんとコラボトークライブをやりました。 会場は代官山のカフェ「山羊に、聞く?」。 佐々木同士ですが、写真家とコンサルタント。かなりミスマッチ。 しかし、予想外の共通点がたくさんあり、一つのテーマで、違う側面から刺激的に話をぶつけ合い、深いところに、すっと入って行けてしまいました。 たとえば、素晴らしい評価を受けるすごい写真は、かならず酷評する人がいる、という話。 ビジネスプロデュースでも、同じことがいえます […]

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