コンサルタントの事件簿

思い描いた未来の実現方法






プロデュースは、問題解決の方法でもある。
しかし、プロデュースの発想は、「問題を引き起こしている原因を突き止め、それをつぶすことによって問題解決する」という合理的問題解決の発想とは違う。
プロデュースは、問題の原因が何かは一応考えるが、それにはこだわらず、実現したい未来をどうやって創っていくかに強く目を向ける。そして、現実とのギャップを埋めるアイディアを考えだす。
そして、アイディアをカタチにし、思い描いた未来を実現させてしまう。その過程で、結果的にいまある問題が解決していればいいというのがプロデュースの発想である。
合理的問題解決思考は、これからも問題解決の基本的な考え方でありつづけるだろう。しかし、合理的問題解決では解決できない問題は、たくさん存在する。そのときは、プロデュース思考に頭を切り換えればいい。
また、合理的問題解決思考である程度解決できる部分は解決し、解決しきれない部分はプロデュース思考で解決するという発想も重要だ。
二つの問題解決の考え方は、けっして対立するものではないことを、念のため申しあげておく。





プロデュース思考で、問題解決のために発想するアイディアは、自分(たち)だからこそ実行できるアイディアであり、やる気になるアイディアであることが重要だ。
したがって、プロデュースを構想する人が代われば、「突破口を開くアイディア」がまったく違うものになるとしても、それは自然なことである。
プロデュース思考は、「実現したい未来」を描き、「実現したい未来」を実現するアイディアを生みだすだけではない。自分自身を含め、プロデュースに関わる人のモチベーションをつくりだす。
魅力的なビジョンとアイディアとモチベーションがあれば、未来が拓けていくイメージが自然に湧いてくる。
だから共感が集まり、行動が起きる。
行動は、プロデュースの趣旨を周囲に知らせる力になり、さらに協力者が現れる。
そして、想定していた以上の「すごい成果」が生まれるのだ。