自分の蝶を放て!

手持ちのカードで戦う際に確認しておきたい8つの観点






新しいプロジェクトを起こす際、自分の資源を8つの観点から整理すると、何を生かして勝負したらいいか、また、何を補っていかなくてはいけないかが見えてくる。
8つとは、ビジョン、歴史、人脈、資金源、パーソナリティ、専門能力、実績、社会的評価である。

・ビジョン
自分のビジョンは何か。それは、社会にどんな影響を及ぼす可能性を持っているか。ビジョンを熱く語れるか。わかりやすく魅力的に表現できるか。





・歴史
生まれてからこれまでに自分はどんな人生を生きてきたか。それをどう意味づけしているか。自分の歴史を状況に応じてプレゼンできるか。自分の歴史はビジョンにどうつながっているか。





・人脈
自分にはどんな人脈があるか。それは、ビジョン実現のためにどう役に立つか。どの程度、自分を信頼、評価してくれているか。また、自分が自分の人脈に対して貢献できるものは何か。人脈をどう維持し育てているか。新しい人脈をどうつくっていくか。





・資金源
ビジョン実現のために必要になる資金をどうやって調達するか。自己資金はいくらあるか。いま自分が雇われている組織は資金を用意してくれるか。金融機関は自分にいくらの資金を融資してくれるか。事業資金をだしてくれる個人(友人・知人・エンジェル)はいるか。





・専門能力
ビジネスの基盤となる自分の専門能力は何か。それはどの程度の水準なのか。どのようにしてその能力を高めてきたか。なぜ、その能力を磨くのか。自分が高めようと意識してきた専門能力以外に今後必要な能力はあるか。





・パーソナリティ
どんな人柄か。価値観、志向やスタンス、こだわりのポイントはどんなものか。日々の過ごし方はどうか。趣味はなにか。外見的な印象や表情、聴き方・話し方はどうか。信頼感はあるか。人間的魅力はどこにあるか。





・実績
仕事でどんな実績を残してきたか。自分が出したアウトプットは、組織、クライアント、ユーザー、マーケットや社会にどういう影響をもたらしたか。





・社会的評価
これまでやった仕事はどう評価されてきたか。組織を超えた評価はどの程度あるか。自分の能力とキャリアは社会のなかでどう評価されるか。資格や学歴・学習歴、受賞歴なども社会的評価の要素だが、「Aというクライアントからプロジェクト終了後こんな評価を受けた」とか「最近こういう企業からオファーを受けた」という事実も重要な社会的評価である。