コンサルタントの事件簿

やりたい仕事をやりつづけるために






雇われつづけるためのエンプロイアビリティ。好条件で転職するためのエンプロイアビリティ。この二つの観点のほかに、もうひとつ、エンプロイアビリティを考えるための重要な観点がある。
それは、やりたい仕事をやりつづけるためのエンプロイアビリティという、三つ目の観点だ。
ひとつの組織に雇われつづけてもいい。転職を繰り返してもいい。独立自営となってもいい。
とにかく自分がやりたい仕事を見つけ、それを長期にわたって磨いていくことができれば、専門能力も高まるし、必然的に実績もともなってくる。
実績をあげれば、組織のなかでも認められ、優遇される。外部からヘッドハンティングの声がかかる可能性も高まる。
やりたい仕事を追求していくことができる人ほど、結果的にエンプロイアビリティは高くなる。
自分の技術や自分のつくったもの、あるいは自分のサービスを買ってくれる相手がいさえすれば、特定の組織に雇われる必要はかならずしもない。
自分で自分を雇うという選択肢もうまれる。
ところが、やりたい仕事を追求していくためにはエンプロイアビリティが必要なのである。
やりたい仕事を確立し、成果をあげ、キャリアを創造していくためには、常にやりたい仕事をやる場*がなくてはいけない。あるいは、やっている仕事を、「やりたい仕事」に進化させていくための場*がなくてはいけない。
そのために、やりたい仕事をやらせてくれる相手が必要になるからである。





*場:たとえばコンサルタントになるには、経営学や問題解決手法を学ぶために学校にいくことはプラスだが、それ以上に、実際にコンサルティングを自分でやってみて成果をあげ、実績をつくることが重要だ。そのためにはコンサルティングファームで修業させてもらいながら実践できる「場」を得ることができるかどうか、あるいは自分の力で、なんとかクライアントを獲得できるかどうかが最大のポイントになる。