コンサルタントの事件簿

「不確かさ」を乗り越えるために






プロデュースには、やってみなければわからない要素が必ずある。
「本当にできるのか」という疑問は、自分のなかにも、プロデュースに参加してくれる人々の間にもありうる。
そういう「不確かさ」のなかで人を説得し、いっぽうで自分のモチベーションを維持し、「不確かさ」を乗り越えて先に進んでいかなくてはいけない。
したがって、プロデュース思考は、湧いてきたアイディアが、本当にやるべきものなのか、自分は本当に「やりたい気持ち」を持ちつづけられるのか、本当に人々のためになるのか、といったことを自分のなかで何段階にもわたってシミュレーションするプロセスでもある。
そして、自分自身が直感的に「これは素晴らしいアイディアだ」と感じたことを、「自分はこれをやりたい。実現すればきっとすごいことが起きる。これはやる価値がある。そして、これで実現できる」とアイディアを検証して、プロデュース実現への確信を深めていくプロセスでもある。
直感的に出てきたアイディアを、「魅力的な未来を創るために有効であり、やるべきことなのだ」と説明できるものにするために、どう論理を組み立てていけばいいか。
どういうアプローチで伝えていけば、共感してもらうべき人に共感してもらい、支援を得たい人から支援を得られ、説得すべき人を説得できるか。
そもそも、このプロデュースを仕掛けようという自分自身は、本当にやる気になってこのプロデュースにエネルギーを燃やせるのか。





七つの問いに答えを出す過程で、これらが明確になっていく。





それが、プロデュースを仕掛ける自分自身が自信を持ち、モチベーションを維持しつづけ、説得力を持って人を巻き込んでいく源泉になる。





七つの問いに答えを出す作業は、多くの人に構想を話す前に、まず自分に向かって頭のなかでプレゼンテーションし、プロデュースを仕掛ける自分自身がプロデュースの価値を認識していくプロセスだといえる。





<七つの問い※>
(1)ビジョンは何か(自分は何がやりたいのか)
(2)なぜ、そのビジョンなのか(なぜ、それをやりたいのか)
(3)コアテーマは何か(突破口を開く鍵となるアイディアは何か)
(4)自分に何ができるか(自分の果たす役割は何か)
(5)誰に何をやってもらうか(誰にどんな役割を担ってもらうか)
(6)大義名分は何か(なぜ、このプロデュースが必要か)
(7)付加価値は何か(どのような波及効果が生まれるか)





※「七つの問い」については、こちらの記事もご覧ください。
プロデュース思考の全体像①
プロデュース思考の全体像②
プロデュース思考の全体像③

佐々木直彦のnoteより