自分の蝶を放て!

キャリアの転機に行うべき5つのこと






キャリアの転機は、誰にでもやってくる。
入学、卒業、就職、転職、独立・・・。
昇進、昇格もある。転勤もある。職種転換もある。突然の組織統廃合による人員削減もある。早期退職もある。
自分が積極的に現状を変えたいと感じたり、何かをはじめたいと思ったとき、新しいオファーがあって決断を迫られるときも、キャリアの転機である。
それらは、みな自分自身について考え直す機会になる。
社内プロジェクトも、キャリアの転機だ。自分が発案しプレゼンテーションして予算がついたプロジェクトが成功すれば、それは最高の実績になる。逆に、失敗すれば責任をとる必要が生じる。自分にたいする評価は下がるかもしれない。それでもなお、失敗したことが立派なキャリアとして認められることもある。
成功、失敗にかかわらず、プロジェクトは最高のフィールドワーク機会であり、エンプロイアビリティを高めることに役立つ貴重な体験になる。
新しいクライアントへのアプローチも、キャリアの転機になりうる。
会社の看板があったにせよ、担当する人物個人の人間的魅力を評価して発注を決めるクライアントはかなりいる。新しいクライアントとの出会いがきっかけとなって、仕事そのものが大きく変わっていくこともある。
クライアントのニーズに対応して新しい仕事を創造する必要が生じることはよくあることだ。
また、クライアントから、「うちに来ないか」と言われることもありうる。
キャリアの転機には、かならず自分のエンプロイアビリティが問われる。
そして、エンプロイアビリティが問われるときにはプレゼンテーションの必要が生じ、プレゼンテーションが必要なときは、自分がやりたいものは何で、そう思う理由は何かということを表現すべき場面がでてくる。
キャリアの転機に、自分のエンプロイアビリティを確認し、強化するためにおこなうコンセプトワークは、自分の原点を確認し、自分が目指す未来を描き、目指す未来を実現するための行動計画を立てる作業である。
言い換えれば、キャリア・アンカーを確認し、キャリア・ビジョンを設定して、それを実現するための戦略を立てる作業といってもいい。
自分は何をやってきたか。何ができるのか。何をやりたいのか。それは何故なのか。将来をどのようなものにしていきたいのか。
これらの問いに答えることでもある。
コンセプトワークは、5つの段階的な作業と考えるとわかりやすい。





  1. 自分の歴史を整理する
  2. 自分が追求すべきテーマを導き出す
  3. ビジョンを設定する
  4. ビジョンを実現するための行動計画を立てる
  5. WHY(なぜそのビジョンなのか)を整理する




この5段階のコンセプトワークは、就職、転職、独立、新しいクライアント獲得、社内プロジェクトの予算獲得などエンプロイアビリティを発揮する場面で、かならず役に立つ。自分自身について、そして、自分のやりたいことについてプレゼンテーションする際に、そのロジックが、ぐっと説得力のあるものになるからである。