コンサルタントの事件簿

行き詰ったときは「問い」を投げよう



昨日、友人が結婚披露宴をあげた。
出席者たちは、親族以外は、コンサル、コーチ、講師業、社長業の方ばかり・・・。
夫婦ともコーチ業で40代で、とても影響力のあるひとなので、
こうなるのか、と思った。
出席者の特徴をざっくりとまとめてしまえば、
人を明るくする仕事をしている人々、といえるだろう。

そういう人たちが、これだけ、集まっている、
ということは、
それだけ、明るくなるべき人が、今の社会にはいて、
明るくしてくれる人を求めている、
ということになる。

それを実感した場でもあった。

うまくいかない時、壁に当たった時、冴えない時、人は悩む。
腰が重くなって行動が起きにくくなったりもする。

そんなとき、閉塞した状況を切り拓く方法がある。

それは、「問い」を投げること、だ。

たとえば、
危機的な状況なのに、なんか動きたくない、
しかし、動かないとマズイことはわかっている。
でも今までと同じことはやりたくない、とか、
何かが自分の中でブレーキをかけている、
などというとき、

ノートを開いて、白紙の見開きの、左上に、

いったい私は、なぜ、動く気がおきないのだろうか?

と書く。
ただ、この「問い」を書けば、行き詰まりを脱却していける。

ノートに「問い」を自分で書いて、それを見ることで、
何が起きるか・・・

まず、「問い」が頭にインプットされる。
そして、
人間は不思議なもので、「問い」があると、答えを探す。
つまり、考えはじめる。

ノートの見開きには、「問い」だけが書かれ、
余白が広がっている。
すると、
その余白に、答えを書きたくなるのだ。

すぐに、答えが出てくることも少なくない。
問いを書いたおかげで、自分の中にある答えがひきだされる
ということは、しばしば起きる。

答えが、すぐに出てこないこともある。
そのときは、少し時間をおいて、いったん「問い」を放っておく。
放っておいても、自分の頭の中にインプットされた「問い」は、
いつも答えを求めているので、考えていないと思っていても、
無意識にアタマのどこかで考えている。

だから、「あっ、これだ!」とひらめきもおきるのだ。

こうして、自分が動けない理由がわかってくる。
結局、自分の中から答えが出てくる。

人は誰も、「問い」がないと思考がはじまらず、答えは出てこない。
いつまでも、自分の中に眠っている「答え」に気づけず、
なんとなく動けないまま時間が過ぎてしまう。

これはもったいない。
しかし、誰にでも、そういう状況がうまれてしまう。

だから、行き詰ったときは、自分に「問い」を投げたい。

そして、じつは、
こういう、動けないときほど、良いビジョンをつくるチャンスがある。

ノートを開いて、動けない理由が見えてきたら、

では、結局どうなればいいんだろう?

と、つぎの「問い」を投げる。
そして、答えを書いていく。
これで、もう、ビジョンは、すぐに見えてくる。

そして、「目指す状態」をノートに描いていき、

では、そこに行き着くために、何をすればいいんだろうか?

と、また「問い」を投げる。

すると、いま、やるべきことが、どんどん見えてくる。

こうやって、
ラグビーのスタンドオフ(スクラムから出てくるボールを
味方にパスする役の選手)が、一球一球、ボールを投げるように、
「問い」を投げればいい。
(いま、日本はワールドカップラグビーの季節なので、
無理やりなメタファーですみません)

自分のことでなくとも、
誰かが、悩んでいるとき、くすぶっているとき、笑顔がないとき、
同じ方法が使える。

相手が五歳の子供だって、つかえる。
だれか、子供をつかまえて、

「きみは、最近何が楽しいと思っているのかな?」

と問いかけてみよう。
その場で、すぐに答えられないかもしれない。それでも大丈夫だ。
その子は、その時から考えはじめる。
そして、1週間後、もう一度、同じ問いを投げてみよう。
すると、

「ダジャレを言って、人を笑わせたとき」

などと答えてくれる。

面白いのは、何が楽しいのか考えているうちに、
楽しいことが、ますます楽しくなっていくということだ。
そして、それが自分にとって大事なことのように思えてくる。

「ダジャレ? それはいいね~」と褒めてあげて、
「ちょっと、やってみようか」
と2~3発、大人のダジャレを、かましてあげよう。

すると、キャキャっと、喜んで笑ったりする。
それからしばらく、周りの人をもっと笑わせてやろうと、
一生懸命、ダジャレを考え続けるようになったりする。

その先に、ビジョンが見えてきたりして、

どんなふうになったら、もっと楽しいかな?

などと、一歩先の「問い」を投げても、
いい答えが出てくるようになってしまう。

こうやって、大人も、こどもも、
「問い」を投げることで、
人生を楽しくしていける。

 

●今日のフォト 自由が丘の夕焼け空

今年の秋は暑く、真夏の夕焼けのような空がときどき見られた。ということで、事務所の窓からショット。