コンサルタントの事件簿

2020は V で行こう! 不安をとりさり希望をつくり直そう



あけましておめでとうございます。

令和2年
いきなりだが、

ことしは、V で行こうと思う。

Vとは・・・

自国開催のオリンピックイヤー
だから、Victory

これが一つ。
ムードとして、はずせないだろう。

弊社(メディアフォーラム)としては、
Visionary People, Visionary Society
を目指して、活動していく。

この、Visionary のV
これが一つ。

そして、もう一つある。

いま、とても気になっていることがある。
それは、日本ビジネスパーソンのライフキャリアの「希望」の話だ。
これが今日の本題だ。
どこが V とつながるのか? それは、こういうことだ。

この1~2年の間に、いくつもの大手企業が、45歳以上の社員を対象に、スタッフ職から、営業職や技術職など、より現場に近い職種への配置転換を実施した。
これは、早期退職優遇制度とつながっている。
スタッフ職だった人たちが誰でも営業や技術の仕事ができるわけではない。
したがって、実質的に「割増退職金をもらって退職せよ」というメッセージになってしまうケースが多数出てくる。
今後、定年は70歳に延長されるといわれるなかで、実質45歳定年制がはじまったといえるだろう。

会社側の事情もわかる。
非常にざっくりいってしまえば、既存事業の縮小傾向がはっきりしているなら、余力のあるうちに筋肉質の組織体質(財務含めて)に転換しておきたいという事情だ。

本当なら、新しい柱となる新規ビジネスを開発育成し、組織体質を変革し、前向きに新しい利益の創造を仕掛けたいのだが、おおむね各社、思惑通り行っていない。組織体質の変革より機構改革で乗り切ろうとしている会社も少なくない。
こういう時は、まず、コストカットの施策から具体化していく(確実に成果が数字に出るので、大なたを振るう大義名分も立つ)のが世の常・・・

問題は、結果として、ビジネスパーソンが多数、準備がないまま、次の職を探さなくてはいけなくなる時代が来たということだ。
転職して同じ職種でやれるなら、まずはよいが、前職とカルチャーも一緒ということはない。さらに前職の収入を維持、あるいは上回れるような人は、10人に1人いるかどうか。
仕事環境も、生活も大きく変わるだろう。

フリーランスになる手も、もちろんある。しかしこれは、長年、大手企業で仕事をやってきた人にとっては、壁が高い場合が多いだろう。
独立自営業者になると、要はなんでも自分でやらないといけない。
だから、大手企業の場合は、大きな仕事の一部をしてきた人よりも、小さなプロジェクトを一人で回すような仕事を多くしてきた人の方が、自営業者になる壁は低い。
自分がどういう仕事をしてお客様から報酬をもらえるのか、商売人として売上を上げていけるのか。そして、モチベーションを持ってつづけられるのか。
これは、自分で意識して考え、試行錯誤した経験がないと、わからないことだ。
IT系のエンジニアはいま、完全な売り手市場なので別世界のようだが。

独立自営業者は、クラウドソーシングなどによって価格の低下が進み、結果として上層、下層の2極化が進みつつある。
単価の高い仕事を獲得するには、何らかの専門家でありながら、コンサル的な問題解決提案力、新しいものを創造するプロデュース力が求められる。
また、自分で、小さな事業開発をし、その中で専門性を生かすといった、これまでと違う工夫が必要になる時代になっている。

いっぽう、会社を辞めずに、まったく新しい状況を自分の力で創りだすという選択肢もある。
今まで働いてきた企業をやめることなく、まったく違う人になれる人は、じつは少なくない。
しかし、多くの人は、そこにも可能性があることに気づいていない。見本となる事例がこれまで少なかったことも、その理由だろう。
私は、この20年ほどの間に、ビジネスプロデューサー育成や、新規の方法論を開発するコンサルで、これまでとまったく違う人になって、それまでが信じられないような活躍をしはじめる人を多数見てきたので、これははっきり言える。

こういう時代には、いろいろな想定の下に、自分の可能性を試してきたか、将来に向けたキャリアの仮説を立てて準備をしてきたか、が問題になる。
そのチャレンジを、組織の中で、堂々とはじめることもできるのだ。じつは、そういうときにこそ、組織の外の人とつながって、そういう人の力を使うことが大事なのだが、とにかく会社を辞めずに「可能性を試す」ことは、できるのである。

いま、ビジネスパーソンにとって、新たな不安の時代がはじまったといえる。

しかし、不安というのは、常に解消の方法がある。
そして、いまは、自分のやってきたことの単純な延長でなく、自分の潜在能力も引っ張り出して、自分の特性を生かした仕事で稼ぐことが可能な時代になっている。
いや、そのほうが長くやりつづけて成功できる仕事に近づいていける。

日本の大手企業の実質45歳定年は、さまざまな新しいチャンスもつくりだすだろう。
だが、いま、多くのビジネスパーソンの中で、不安が拡大し、長い人生を生き抜いていくキャリアの希望が、一旦は、しぼんでいくのではないかと私は感じる。

そこに、今年、アプローチしていきたいと思っている。

希望を再構築したい。

Vで行こう!
もうひとつのVは、
将来の不安をかかえた人たちの
「希望のV字回復」のVだ。

2020年、いろんなところに、Vをつくっていきたい。

ビタミン(Vitamin)をとって、ブイブイ行きますか。

・・・ということで、
みなさま、ことしも、いろいろとお世話になるかと思いますが
どうぞよろしくお願いいたします。