自分の蝶を放て!

未来が描けないときの、いちばん現実的な一歩






ビジョンづくりやプロデュース検討では、未来への仮説づくりとしてストーリーを描くことが重要になる。
ストーリーは、実現したいことを描き、実現の方法を考え、実現への手順を組み立てることでできあがるのだが、
「ストーリーを描いてから動こう」
そう言われるたびに、手が止まってしまう人がいる。





未来が見えない。
言葉にすると嘘っぽい。
何を目指しているのか、自分でもよくわからない。





そんなときに、
無理にストーリーを描こうとしなくていい。





まずやるべきことは、
未来を描くことではなく、現在をはっきりさせることだ。










① まず「うまくいっていないこと」を一つだけ書き出す





最初にやるといいのは、
理想を書くことではない。





「いま、ここがうまくいっていない」
その一点を、できるだけ具体的に言葉にする。





・やっていることに納得感がない
・忙しいのに、手応えがない
・このままでいいのか、よくわからない





理由や結論はいらない。
評価もしなくていい。





ただ、事実として書き出す。





プロデュースは、
理想よりも違和感から始まることの方が多い。










② 「これはやりたくない」をはっきりさせる





次にやるのは、
「やりたいこと」を考えることではない。





「これは、もうやりたくない」
を一つ決める。





・これ以上、自分をすり減らすやり方
・納得できないのに続けていること
・やっているふりをしているだけの作業





やりたいことがわからなくても、
やりたくないことは、意外とはっきりしている。





これは、
自分なりの境界線を引く作業だ。










③ 今日できる、いちばん小さな変更を一つだけ決める





ここで大事なのは、
大きな行動を起こさないこと。





転職もしなくていい。
事業を始めなくていい。
人生を変えようとしなくていい。





・やりたくない作業を一つ減らす
・違和感のある予定を一つ断る
・無理に説明しない選択をする





「今日できる」「元に戻せる」
その程度の変更で十分だ。





プロデュースの最初の一歩は、
だいたい地味だ。










④ 行動の意味を、あとから考える





行動したあとで、
「これは何につながるのか」を考えなくていい。





意味は、あとからついてくる。





むしろ、
意味を先に決めてしまうと、
動けなくなることの方が多い。





やってみて、
少しだけ楽だったか。
少しだけ納得できたか。





その感覚だけを覚えておく。










⑤ 言葉にできないまま、続けてみる





プロデュースは、
最初から説明できる人のものではない。





「なぜそれをやっているのか」
聞かれても、答えられなくていい。





自分の中で、
「これは違わない気がする」
それだけで、十分に続ける理由になる。





言葉になる前の時間を、
無理に短縮しなくていい。










まとめ





ストーリーを描けないときにやるべきことは、
未来を想像することではない。





・違和感を一つ見つける
・やりたくないことを一つ決める
・小さな変更を一つだけする





それだけで、
プロデュースはもう始まっている。





ストーリーは、動いた人のあとから現れるのだ。