コンサルタントの事件簿

ビジョンを1枚のシートにすると、世界が動きはじめる。

4月から「プロデュースコンサル養成スクール1期」をスタートしている。


先週日曜日は、そのDAY06(6回合目)だった。


1期生の皆さんに、ホワイトボードを使って


「ビジョンコーチング」の練習をやった。


 

その人のビジョンを、その人のinsideにあるものからひきだして、


outsideにある、ターゲット(個人やユーザー層や、組織、社会)の


求めている何かと結びつけて、その人が何をやればいいのかを


見出していくサポートの実践研究だ。


 

それを、ホワイトボード上で文字に起こし、絵にしながら進めていく。


それぞれに、面白い絵が見えてくる。


 

自分の原点を確認し、未来へと向かうプロセスがイメージできると


ほんとうに、人間は幸せになれる、ということがわかる。


 

誰でも自分を生かして、何か貢献したいというエネルギーを


持っているからだと思う。


 

 

そのホワイトボードを使ったファシリについては


またあらためてお伝えするとして、


今回は、


ビジョンを1枚のシートにまとめると


いろいろなことが動きだす、ということについて


お伝えしたい。


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ビジョンを1枚のシートにしよう。


すると、思考がまとまり、


ビジョン実現に向けた行動が起きる。


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言ってしまうと簡単なのだが、


ビジョンを1枚のシートにすると、


本当にいろんな変化が起きる。


 

●自分の中にある大切なものに気づける


●「何がやりたいのか」が明確になる


●「これから、具体的にどうしたらいいか」が見通せて、視界がひらける


●いままでできなかった行動をおこせる


●重要な人と出会い、応援してもらえる関係になれる


 

こういうことがおきるのだ。


 

1枚のシートって、どういうものか?


これは、縦でも横でも、とにかく1枚ならいい。


ほんとうに、いろんな場面で使えるので、便利だ。


 


 

このシートは、5年ほど前にまとめた私自身の「MY VISION」だ。


これはPCで仕上げているが、手書きでもかまわない。


手書きっていうのは、けっこう伝わる。


絵が自由に描けるのもいい。


 

じっさい、2日間のワークショップでまとめた模造紙にプロッキーで文字と絵を手書きしたものを


縮小して持ち歩いている人もいる。


 

ある企業の幹部になっている人は、手書きをカラーで縮小コピーしたものを


何度も自分で見返しながら自己確認し、


誰かに説明する際にもそれを見せながらプレゼンして、共感者、応援者を増やし、


それまで自分の周囲にあった行き詰まった状況を脱却した。


 

いまでは、社外でも社内でも影響力のある人物として認められて、


自分と周囲を幸せな状態に変え、素晴らしいリーダーになっている。


 

ビジョンシートを作成したおかげで、


自分のやりたいことが新規ビジネスとして立ち上がった人もいる。


会ってくれなかったお客様企業のVIPが会ってくれるようになったという人もいる。


通らなかった昇格試験に通った人もいる。(かなりの数いる)


夫婦関係が良くなった人もいる。


 

私はこれまでに、1万を超えるビジョンを見てきた。


3分の2以上は、ビジョンができる過程をサポートしている。


20年ほど前から、コンサルを進める上での必要性から、


ビジネスパーソン個人個人のビジョンを作るサポートをはじめた。


 

多くの人は、自分のやりたいことが明確ではなく、


まして、ビジョンをきちんと記述したことがある人は


ほとんどいない。


 

しかし、


何か新しい仕事を生みだしたり、変革を起こしたりするには、


ビジョンが必要なのだ。


 

そういうビジョンを初めて作成する人たちでも、


ビジョンを作成する際に、大変役に立つフレームがある。


 

ビジョンとは、


 

現状からは飛躍しているが、


実現を信じることのできる未来像


 

だが、


 

ビジョンを自分でまとめていく際、


あるいは、人に伝える際に、


自分の整理に役立ち、相手に伝わり、共感され応援されやすい、


「ビジョンのロジック」というものがあると私は思っている。


 

それをフレームにしている。


 

フレームの基本は、


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1)Vision(ビジョン)


2)Why(なぜそのビジョンなのかという理由)


3)Value(ビジョン実現によって生まれる価値)


4)Strategy(ビジョンを実現する方法)


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の4つだ。


 

1)「私のビジョンは、〇〇〇〇という状態を実現することです」


2)「なぜ、このビジョンを実現したいのかというと、その理由は、〇〇〇〇だからです」


3)「このビジョンが実現すると、誰が〇〇〇〇というハッピーな状況になります。世の中に〇〇〇〇という新しい価値がうまれます」


4)「このビジョンを実現するために、私は〇〇〇〇という方法を考えています」


 

4)は、「すでに、ここまでやってみました。その結果〇〇〇〇ということがわかりました」といえると、なおよい。


 

この順番で、話ができるようなれば、ビジョンは伝わる。


伝わるだけでなく、相手を感動させることもできる。


このフレームは、


まず、相手に、なぜ、自分が、そういうビジョンを持つに至ったかを


伝える。


そして、


どんな素晴らしいことが起きるのか、


どうやってやれば良いと考えているのか、


ということを伝えることができる。


 

「なぜ」をしっかり伝えることができればプレゼンは熱いものになる。


 

「生まれる価値」を具体的に伝えると、


相手は、ビジョンが実現したときのイメージを共有し、


「自分ごと」に置き換えてイメージを膨らませやすくなる。


 

「具体的な実現方法」を示されると、信頼性を感じる。


同時に、実現のためのアイディア提供をしたくなる。


 

そこに、さらに、「すでにやってみたこと」を話せると、


さらにビジョンの信頼性が増す。


 

そして、もともとファジーな要素の多いビジョンのプレゼンが、


熱く、ロジカルなものに感じられてくる。


 

このフレームは、プレゼンに役立つ、だけではない。


それ以前に、


自分自身と向き合って考え、ビジョンをまとめていく際に、


自分自身が、頭の中で最初のプレゼン相手になるので、


問いかけながら、効率よく思考をまとめていくツールになるのだ。


 

このあたりのことは、『プロデュース能力』にある程度まとめている。


『プロデュース能力』のなかでは、Valueは2種類あり、Strategyは3つの観点で考えていて、


4つではなく、1+1+2+3で「7つの質問」に答えを出そう、という書き方をしている。


だが、基本は上記の4つだ。


 

ビジョンを1枚にまとめると、何かが動きだす。


これは、自分のためにも、自分が支援したい誰かのためにも役に立つ。


 

この世界を広げていきたいと、私は思っている。


いま、「ビジョンコーチングスクール」の開講に向かって準備をはじめている。