コンサルタントの事件簿

不安の大部分は気にしなくてもいい






不安は、正体がつかみきれないときほど膨らんでいく。長く引きずる。





人間だれでも、自分に都合の悪いこと、恐ろしいことは考えたくない。そういう心理が働くから、無意識のうちに問題をあいまいにして解決を保留にする。





そうして結局、いつまでも不安をダラダラと抱え続けてしまう。





逆に自分の何がどのように不安なのか、不安に思う必要があるのかどうかを把握すれば、それだけで不安は減る。





不安の正体が明確になって、これは何かしなくてはまずいと認識されれば、それは「危機感」になる。





危機感は不安と違う。危機感をもてば、行動を起こそうという意欲が湧く。さらに情報を集めて、行動計画をたてようとする。やるべきことが明確になる。だからスタートが切れるのだ。





問題は鍵となる不安は何なのかということだ。様々な不安の中から、それを特定して意識する。その不安に、思いきり光を当てて自分で正体を見極められれば、次にどうすればいいのかの対策も講じられる。





不安を書き出して、分類整理して、重点づけしてみることは悪いことではない。だが、あらゆる不安を書き出してじっくり考えようとすると、気持ちが重く、不安が高まる場合もある。なぜなら、がんばってほじくり返せば、誰だって不安はどんどんでてくる。それが、不安というものだ。





大事なのは、ごく少数の鍵となる不安にフォーカスして、それを潰すべく、クリエイティブに頭を働かせることである。





不安には、しばらく保留にしておいても大丈夫な不安もある。それがわかった瞬間、不安は、また少し減る。





こうして、自分が何をやらなければいけないかが見えてくる。やる気が出てくる。動く気になる。不安の解決策を考えながら、夢が膨らんでくることもある。タフな人への第一歩が踏み出せる。





正しい危機感をもてば、必ず未来が開ける