処遇をとるか、やりたい仕事をとるか
転職にせよ、独立にせよ、社内での異動や就業形態の変更にせよ、新しい状況に転換するときに、もっとも気になるのは「その後の収入」だろう。もっと言えば、いまより上がるのか下がるのかである。転職や社内での異動なら、どういうポジションが与えられるかということも問題になる。やりたい仕事ができて、納得できる処遇が得られれば言うことはない。しかし、そうではないときにどう考えればいいか。人材マーケットには、能力やキャリアによる処遇の「相場」がある程度でき […]
転職にせよ、独立にせよ、社内での異動や就業形態の変更にせよ、新しい状況に転換するときに、もっとも気になるのは「その後の収入」だろう。もっと言えば、いまより上がるのか下がるのかである。転職や社内での異動なら、どういうポジションが与えられるかということも問題になる。やりたい仕事ができて、納得できる処遇が得られれば言うことはない。しかし、そうではないときにどう考えればいいか。人材マーケットには、能力やキャリアによる処遇の「相場」がある程度でき […]
雇われつづけるためのエンプロイアビリティ。好条件で転職するためのエンプロイアビリティ。この二つの観点のほかに、もうひとつ、エンプロイアビリティを考えるための重要な観点がある。それは、やりたい仕事をやりつづけるためのエンプロイアビリティという、三つ目の観点だ。ひとつの組織に雇われつづけてもいい。転職を繰り返してもいい。独立自営となってもいい。とにかく自分がやりたい仕事を見つけ、それを長期にわたって磨いていくことができれば、専門能力も高まる […]
エンプロイアビリティの二つ目の観点は、好条件での転職を可能にすることだ。プロ志向のビジネスパーソンたちはもともと、この観点を強くもって仕事をしてきた。個人の力が事業を左右するような業界では、高い報酬を払っても価値ある人材を引き抜くことができれば、他社に対して優位に立つことができる。野球でもサッカーでも、プロスポーツの世界では、それは昔からの常識だった。プロスポーツでなくとも、実績をあげた外資系企業のトップには「引き抜き」のオファーなど、 […]
エンプロイアビリティには、三つの観点がある。一つめは、所属している組織に雇われつづけるためのエンプロイアビリティという観点だ。これは、どんな時代でも、ビジネスパーソンにとって基本的な観点である。ひとつの組織のなかで、長期にわたって、いい仕事をしつづけていくことができるなら、やはりそれは幸福なことだと言えるだろう。アクティブに考えれば、自分がいる会社の事業に貢献し、会社をもっといい会社にしていくために仕事をするには、雇われつづけなくてはな […]
エンプロイアビリティの基本になるのは、次の4つの能力である。 専門能力自己表現力情報力適応力 1の専門能力は、自分が何をもとに仕事をするかという基本のなかの基本で、これがなければエンプロイアビリティはうまれない。特定の領域に関する知識のたしかさや、問題解決する際の創造性、論理性、人間関係能力もふくめた腕のたしかさは、高いエンプロイアビリティの基盤になる。経験・実績・キャリアも、専門能力があってはじめて、つくっていくことができるものだ。 […]