リスクとプロデュース
プロデュースにはリスクがともなうように思われる。それは、その通りである。やってみなければどうなるか、はっきりわからない部分を残したままスタートするのがプロデュースであるから、リスクがあるのは当然なのだ。できるだけリスクを冒したくないという観点から、集団で合意がとれるような確実で安心な方法を最優先で選択することが、結局ベストなのだと考える人は少なくないだろう。しかし、何かをやってみようというアイディアがあるとき、あるいは、どうしても何かを […]
プロデュースにはリスクがともなうように思われる。それは、その通りである。やってみなければどうなるか、はっきりわからない部分を残したままスタートするのがプロデュースであるから、リスクがあるのは当然なのだ。できるだけリスクを冒したくないという観点から、集団で合意がとれるような確実で安心な方法を最優先で選択することが、結局ベストなのだと考える人は少なくないだろう。しかし、何かをやってみようというアイディアがあるとき、あるいは、どうしても何かを […]
「新しい何かを創りだす」行為であるプロデュースは、問題解決の観点から、非常に重要な意味を持っている。問題解決の考え方として、もっとも基本的でポピュラーなものは、「発生した問題には、必ず原因があり、その原因を突き止めて合理的対策を講じれば、必ず解決できる」というものだ。これは、「合理的問題解決」と呼ばれる考え方で、ビジネスの一線では、この考え方が広く普及している。解決方法を論理的に説明しやすく、会議の場で多くの人の合意をとるときにもスムー […]
新しい何かを創りだす(「何か」はモノではなく状態でもいい)ことを幅広くプロデュースととらえる考え方は、いまや、さまざまな業界や職種に広がっている。新規事業をプロデュースする専門家は、ビジネス・プロデューサーと呼ばれるようになった。社員が、新規事業開発担当として、社員のままビジネス・プロデューサーになる場合もある。いっぽう、プロフェッショナルとして、クライアント企業から事業のプロデュースを依頼されたり、複数の企業がタイアップすることによっ […]
プロデューサーとは、プロデュースを行う人である。プロデューサーという言葉は、もともとテレビなどのメディア業界や広告・イベントなどの業界、そして映画や音楽などエンタテインメントの業界で、製作(制作)責任者を指す呼称として使われてきた。つまり、プロデューサーは半分は職種の名前であり、半分は役職を表す呼び名だったといえる。テレビ局のプロデューサーは、制作セクションの部長級を指すことが多く、実際に文字通りプロデュースの仕事をしているケースはもち […]
プロデュースのスタートにはビジョンがある。ビジョンは、実現したい未来のイメージである。ビジョンが魅力的で、ワクワクドキドキするものであるほど、人々の共感は集まる。それ以前に、ビジョンを描いた自分自身のやる気と元気がパワーアップする。だから、魅力的なビジョンは実現しやすい。なぜ、そのビジョンなのか、なぜ、そのプロジェクトなのかという背景には、必ず「自分に特有の事情」がある。したがって、プロデュースは、その中心にいるプロデューサーの個性が大 […]