自分の蝶を放て!

1冊のノートで自分の答えを出す方法

コンサルタントの仕事は、情報をもとにして考えて答えを見つけ、それをお客様に提供することです。どんな思考をするかが、勝負の分かれ目です。相手に行動を起こしてもらい、自分自身も行動を起こさないと成果は生まれません。そして、行動はもとになる「良い思考」がないと起こせません。その行動を起こせる思考を、まずは自分で組み立てて、お客様に提供するのです。 良い思考は、問題解決と夢実現を可能にする最大の鍵です。混乱した頭をクールに整理したいときも、思い […]

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やりたいことがあるのに行き詰まる人の共通点

私は、これまで20数年間、コンサルタントとして1万人以上の「問題解決したい人」「何かを成し遂げたい人」と会ってきました。相手は社長から若手社員まで、業種も職種もさまざまです。やりたいことがあるのに行き詰まる人は、少なくありません。そういう人たちのあいだには、ひとつの共通点があります。それは、人をその気にさせるロジックを語れていないということです。 人をその気にさせるロジックがないということは、裏を返せば、自分自身もその気にさせられない、 […]

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ワクワクする未来への物語をつくるには

プロデューサーの「小さな行動」とは、自分の構想をプレゼンして、相手にどのくらい共感されるかを確認したり、ディスカッションしながらアイディアをもらったりする。どうすればやりたいことができるのか、そのヒントになる情報を調べる。自分でさまざまな実験的な行動をして、「疑似体験」をもとに「本番」を想定した準備をする。多くの人にイメージが湧くような見本となるものをつくる。自分のやりたいことが人々にどういう役に立つのかを考え、関係する人々にとっても魅 […]

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プロデューサーの小さな行動

プロデュースは「やりたいこと」がなければ、はじまらない。しかし、「やりたいこと」が周囲に影響することであればあるほど、「自分がやりたい」だけでは実現しにくい。プロデュースには、「個人のやりたいことは、別の人のやりたいことと重なったとき、大きな力を得て実現に向かって前進する」という法則がある。プロデュースは、共感者、支援者、そしてともに行動してくれる仲間が登場して、小規模でも強力で心強い行動態勢ができるかどうかが実現への鍵になる。やりたい […]

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「わがまま」「独善」もプロデュースのエネルギー

人は誰も、「これはやるべきことだし、やりたいし、実現すれば素晴らしいことが起きる」と確信できれば、限りないエネルギーが湧いてくる。その思いが、やってやろうというモチベーションを維持し、いろいろな工夫を生みだし、協力者を何としても捜しだそうとする意欲の源泉になる。「なんとしてもこの夢を実現したい」という意欲が失われたとき、プロデュースは非常に挫折しやすい。つまり、感覚的にも論理的にも、自分のなかでプロデュースを正当化し、自分自身の「やる気 […]

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モチベーションの創造

「この方法で壁を打ち破ってやろう」というアイディアは、プロデュース思考の核である。アイディアがあるから、ビジョンの実現を信じることができる。だが、アイディアだけでは足りない。アイディアがあり、しかも、それをなんとしてもカタチにしてやろうという気持ちを持続させられるからプロデュースはカタチになる。仮にいまはアイディアそのものが欠けていたとしても、実現したい未来を実現するために、何としてもアイディアをひねり出してやろう。アイディアのある人を […]

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「不確かさ」を乗り越えるために

プロデュースには、やってみなければわからない要素が必ずある。「本当にできるのか」という疑問は、自分のなかにも、プロデュースに参加してくれる人々の間にもありうる。そういう「不確かさ」のなかで人を説得し、いっぽうで自分のモチベーションを維持し、「不確かさ」を乗り越えて先に進んでいかなくてはいけない。したがって、プロデュース思考は、湧いてきたアイディアが、本当にやるべきものなのか、自分は本当に「やりたい気持ち」を持ちつづけられるのか、本当に人 […]

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自分一人ですべてを考える必要はない

プロデュースの構想は、すべて一人でやらなくてはいけないわけではない。たとえば、製品開発のアイディアと技術を持っているエンジニアが、販売やプロモーションを含めてビジネスとしての組み立てを任せられるビジネス・プロデューサーを連れてきて、プロジェクト全体の設計とコントロールは任せて、自分自身はプレーヤーとして思いきり力を発揮するということでも、まったくかまわない。信頼できるビジネス・プロデューサーと組めるということが、ノウハウ的にも心理的にも […]

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思い描いた未来の実現方法

プロデュースは、問題解決の方法でもある。しかし、プロデュースの発想は、「問題を引き起こしている原因を突き止め、それをつぶすことによって問題解決する」という合理的問題解決の発想とは違う。プロデュースは、問題の原因が何かは一応考えるが、それにはこだわらず、実現したい未来をどうやって創っていくかに強く目を向ける。そして、現実とのギャップを埋めるアイディアを考えだす。そして、アイディアをカタチにし、思い描いた未来を実現させてしまう。その過程で、 […]

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反対多数でも実行できると考える

何かを変えようという場合でも、何かを創造しようという場合でも、プロデュースは、プレゼンの際に、「誰もが納得できる方法」を示しきれないものだ。過去の事例や他社での成功を示せれば、相手を納得させやすい。しかし、新しいことを仕掛ける場合には、示そうにも、ぴったり合った事例を示せないケースは多い。したがって、会議の参加者のなかには、失敗した場合の混乱やコスト面のリスクといったマイナス要素しかイメージできない人が出てくる。だから、必ず多くの関係者 […]

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心に湧き起こる感情や直感を重視する

プロデュースは、自分の感情や直感、ひらめきを積極的に肯定して構想を進めていくものである。自分を肯定し、自分がやりたいことを追求する。自分を生かしてできること、自分が納得できること、自分が楽しいと思い、喜びを感じられることをイメージする。それを自分だけでなく周囲にとっての価値に転換する方法を考える。このことが重要なのである。ロジカルに考えるのは望ましいし、人を説得するために役立つ参考データが豊富にあるのも、もちろん望ましい。だが、それが思 […]

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論理的に飛躍した発想を肯定する

プロデュースには、「もしこの方法で実行したら、こうなる」「彼にこの役割を任せるとこういうことになる」と、仮説を立ててはシミュレーションし、未来への道筋をイメージしていく、という思考の繰り返しが必要である。シミュレーションには、プロデュースが進行する過程で自分と協力者たちにどんな感情が湧き起こるかという想定も含まれる。そして、できる限り、感動が生まれ、エンタテインメント性があるように進めようと考えたい。プロデュース思考は、自分を含めて、プ […]

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